についての説明
2. お墓づくりの流れ
ここでは、お墓を立てるまでの流れを説明いたします。
お墓ができるまでには、いろいろな工程があります。もちろん、お客様がご自分で行うことはほとんどありません。
石の店いながき、稲垣石材店にご相談いただき、ご契約いただければ、こちらでほとんどを行います。ただし、まるっきりお任せでなく、いろいろなご意見をお聞きし、また、きちんとご説明いたしますので、多少時間はかかりますが、喜んでいただけるお墓づくりをいたします。
墓地探し
墓地はご先祖様が安心して眠る場所。
心がやすらぐ、落ち着きのある、厳かな雰囲気が求められます。
お墓を建てると決めたらまず墓地を入手すること、つまり墓地の永代使用権を取得することから始まります。近くに墓地があってもすぐ手に入るとは限りません。空き墓地があるかどうか、予算や申込条件などが合わないこともあります。 まず、情報を収集し、自分の目で確かめて、墓地を選ぶ必要があります。
お墓をどう建てたらいいかわからない、ご家族で話し合ってもなかなか話が進まない、何から手をつけたらいいかわからない、相談する親族もいないという方もお気軽にご相談ください。
無料でご相談を受けさせて頂きます。
墓地には公営の霊園、民営の霊園、寺院の墓地があります。
墓地を選ぶ目安としては、資格条件、予算、スペース、交通の便のよさ、管理体制、雰囲気を含めた環境などがあります。 それぞれの霊園・墓地によるメリット・デメリットを知ったうえで、ご自分に合った墓地を選ぶのがよいでしょう。
石材店選び
安心して任せられる実績がある石材店が大切です
石材店選びは、「宗派を知っていること」「墓地の特性を知っていること」「石材の特性を知っていること」「文字彫刻など、今後のサポート対応ができること」など・・・
これらは、しっかり説明ができ、安心して任せられる実績がある石材店が大切です。
石材店を訪れたものの、一生に一度あるかないかのお墓づくりなので、判断がつかず任せっきりにしてしまう場合があります。「任せてください!」と自信を持って言います。でも、必ず詳しい説明を聞いてください。
昭和2年の創業以来、『いながき』はお墓づくりをはじめ美術彫刻寺社石工事にも多くの実績を持ち、技術と安心の実績があります。経験と実績をふまえて、石材選びからデザイン、施工についてなど、お客様には詳しくご説明させていただきます。
相談、見積りは無料。ぜひご連絡ください。
石の種類とデザイン検討
石は人間の個性がそれぞれ違うように、色々な特性を持っています
古くにはできるだけ、地元から産出された石を利用するのが良いとされてきましたが、近頃では、多種多様な輸入石材も多く入ってくるようになりました。石材によって地模様、色あい、色の濃さなどいろいろ違います。1基1,000万円を超えるブランド石材もあります。
また、お客様の好みによって、新しいデザインが好まれたり、文字彫刻にこだわりをもったりなど様々です。ご家族の中でも好みが違うケースも普通にあります。ご家族の気持ちを合わせて、あわてないでお墓づくりをすすめることが大切です。みんなが「よかったね」と喜んでいただけるお墓を作ることが大切と考えています。
『いながき』では、「心に残る石づくり」をモットーに、豊富な実績と知識で、お客様に最適な石をお薦めします。お客様の「心」を大切に、デザイン・石の種類・色などを話し合って決めさせていただきます。
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牛岩青石
産地 愛知県岡崎市
産出量は少ないので、愛知県を中心に地域限定の最高級品。類似の国産石、輸入石の追随を許さない石質はさすが。
美しい青目は、年月を重ねるほど濃く深い色合いになる。昭和の戦前、戦後頃に建立された村一番のお墓はほとんどがこの石と言われるほど。 -
唐原石
産地 福岡県
細かな石目で良いつやが出る。吸水性は低く、淡い薄桃色のやさしい色合い。
上品な外見と石質の良さで、近年では最も人気のある石の一つです。 -
大島石(特級)
産地 愛媛県
東海地方以西、特に関西地方から瀬戸内地方では絶大な人気を誇る石。
特級品にみられる、青磁色の気品のある色合いやがっちりした石目は、永遠のブランドにふさわしい品質です。 -
庵治石(細目)
産地 香川県
花崗岩の王様。黒雲母が小粒でこの石固有の斑模様が超特級品の証し。
関西圏はもちろん、首都圏も含め全国に流通している。一生に一度は肉眼でお確かめください。
お見積り
契約を急ぎません 強引な営業はいたしません
お見積では、注意していただきたいことがあります。お墓は、お墓本体の価格だけではありません。石付属品・文字彫刻費・基礎工事費・据付費・運送費など色々な費用がかかります。これらの費用がどこまで含まれているのかをきちんと明示していること、予測できる費用をはじめにきちんと説明されていることが大切です。
お墓本体の費用が安いからといって、諸費用・税金の詳細も含めた総額を確認しないで、安い石材を選んだために、結局のところ高くなったなどの苦情が、全国の消費者センターに寄せられている実態が日本石材産業協会の調査で、明らかになっています。(今や、悪質業者は全国どこにでもいます。)
『いながき』では、お見積りのときにかかる費用をすべて明確に出させていただきます。お客様には詳しくご説明し、ご納得いただいた上で、ご契約いただくことが大切と考えています。
相談は無料。ぜひご連絡ください。
明確な価格提示
『いながき』では、お墓の建立からお引渡しまで、「全ての費用」が入ったお見積をお渡しします。話になかった追加費用のトラブルをしっかり防ぎます。
相談は無料。ぜひご連絡ください。
立体図などで出来上がりの確認
みなさんにすこしでもわかりやすいために、立体図をご用意しています
図面を用意してみてもらっても、見慣れないものでは、出来上がりのイメージがわかりません。『いながき』では、3Dを使って、立体図をお見せして、ご判断いただいています。もちろん、このまま製作を行う場合、省略することもありますが、近年、自分だけのデザイン、想いのこもったデザインをご希望されるお客様が増えています。
お客様のご要望をお聞きし、墓石に合ったデザインに仕上げ、立体図でご確認いただく。『いながき』では、このようにしっかりとしたご確認を頂いています。
石の選別・素材選び
施工実績が豊富で、きちんと目利きのできる石材店を選んでください
石は生きています。
同じ種類でも微妙な色の濃さ・柄模様が違います。
石の目利きで大切なことは、いろいろなパーツに分かれている墓石を同じ色の濃さ、柄模様の大きさなどを揃え、しっとりとしたつややかさが求められます。つまり、違和感を感じさせないことです。
施工実績が豊富で、きちんと目利きのできる石材店を選んでください。
『いながき』は、長年の経験による確かな目で石を選びぬきます。特に国産銘石は刻々と変わる丁場(採石場)の状態を常に把握しておりますので、素材選びにこだわりのある方のご要望にもお応え出来ます。
文字彫刻
心がやすらぐ、落ち着きのある、厳かな雰囲気を与えられる文字彫刻は、妥協は許されません。
文字は心です。そして文字は表情です。
揮毫は、コンピュータ文字ではなく、数少ない専門の書家に依頼します。渾身の手書き原寸大の原稿をお客様に見ていただきます。そして、熟練の弊社字彫り職人が彫刻します。
多くの墓石店では文字彫刻を外注化しています。
工場内でのお墓づくりの工程の最後が文字彫刻です。工業製品から魂のこもったお墓へ近づいて行く第一歩です。字彫り職人に、お客様の想いが伝わる工程なのです。心のこもった文字を彫刻させていただきます。
『いながき』は、自社工場内で文字彫刻を行います。時には作業に立ち会っていただきます。だから、お客様の「心」や「想い」に応じることができるのです。
お墓の基礎工事
最適な基礎工事とお墓本体の震動対策が、大きな揺れからお墓を守ります。
基礎工事は、墓地によって異なります。
ただし、むやみやたらにコンクリートを厚く打つと墓地面積あたりの総荷重がますばかりで、かえって沈下の原因になります。特に盛土の軟弱地盤や傾斜地盛土地盤への基礎工事では特殊工法を採用しています。
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施工前の墓地はたいてい草がたくさん生えていますので、草取りをするところから作業が始まります。
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古いお墓の場合は、ステコン(5cm程度)のみで据え付けられているので、隣で工事をするときは、特に慎重に行います。
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地盤の状況に合わせて20cm~30cm地面を掘り、雑草の根切りをして完了です。
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掘った地面はさらにランマー(転圧機)でしっかりと地面を固めます。
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多くの墓地が表面の15cm程度は掘った上で埋め戻してある土なので、杭を打ち込むことが多いです。必要に応じて杭を40cm~1m打ち込みます。これにより地盤密度が高まる相乗効果もあります。
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納骨部分を除き、鉄筋を組んでいきます。
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コンクリートを流し込んで、平坦にします。
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これで基礎工事は完了です。
お墓の外柵施工
外柵施工も、基礎工事と同じく、しっかりとした技術とノウハウが必要です。
こちらも、お墓本体の基礎となるので、しっかりと安心できる施工が必要です。
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モルタルを敷いて、外柵を据え付けていきます。
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据え付けは、水平にきちんと設置されるように、微調整をしながら、正確な位置へ据え付けます。
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一つ一つの部材は200kg近い重さなので、手動チェーンブロック(吊り下げ機)を使用します。
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重たい石の据え付けを力任せに行うと職人の危険も増し、部材を傷つける原因にもなります。石にも人にも優しくなければなりません。
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上下2つのL型金具で固定します。全国的に昭和40年代以前のお墓にはほとんど使用していません。当社は、お墓のリフォーム工事も得意としています。
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L型金具で固定したコーナーはモルタルで上から固めて、さらに固定します。
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上のL型金具もモルタルで固めて固定し、中に、砕石を均一に敷き均し、十分な転圧をかけて固めます。
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この工程を砕石地業といい、40mm~0mmに砕かれた岩石がしっかりと目つぶしされ、面として安定した地盤を形成します。
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住宅建築、土木工事では常識の方法をお墓作りでも行っています。転圧された地盤はカチカチです。重い墓石を建てても安心です。
お墓の本体施工
しっかりとした基礎を築いた後、本体の施工を行います。
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砕石は乾いていることが多いので、打ち水をして、さらに地盤を締め固めます。みかげ石製の納骨室を設置します。
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モルタルを敷き墓石の下台(四つ石)を据え付けていきます。接着面は弾性シリコンボンドで接着します。
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納骨室はきれいな砂を敷き詰めます。
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完成するまでしっかりとベルトで締め上げておきます。
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弾性シリコンボンドでしっかりと接着します。
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同じ要領で積み上げていきます
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積み上げる際、特許取得の墓地用地震ゲル「泰震」(オプション)を設置します。
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目地は全て弾性シリコンボンドを使用してシーリング処理を行います。
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遺骨は、この穴の部分から納骨します。愛知県では仏教の宗旨宗派の区別なく骨壷から遺骨のみ取り出して、直接或いは納骨袋(木綿製)に入れてお墓の中に納めます。
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完成に近づいてきました。
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水鉢・花立・香炉・玉砂利・墓誌を設置して
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立派に出来上がりました。
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建碑式までの期間は木綿製のさらし一反を巻きます。愛知県では古くから、このさらしを血縁者が懐妊したときに腹帯として巻く慣わしがあります。とても縁起の良いものなので、捨てたりせずに大切にお持ち帰り下さい。
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縁起物のさらしを、カラスの粗相から守るためにも、ビニールをすっぽりと被せて安心安心!
亡き家族や遠祖、ご本尊様のご加護がありますように。合掌
建碑式(お墓開き)・納骨式
一千件を超える実績と経験をもとにどんな状況にも対応できるようにお手伝いをさせて頂いております。
建碑式はとても大切な仏事です。石工職人が真心を込めて施工した墓石ですが、それだけでは祭祀参拝の対象としては不十分です。大袈裟ではなく100年に一度の稀な出来事なので、私どもは過去にお手伝いさせていただいた一千件を超える実績と経験をもとにどんな状況にも対応できるようにお手伝いをさせて頂いております。
ご寺院様、お施主様とともにこの慶賀賛嘆の好日にご奉仕できる瞬間が仕事冥利に尽きますし、初心に帰る瞬間でもあります。
皆様の笑顔に感謝!
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開式30分前には現地にて準備を始めています。お掃除、台・器のセッティング、線香、ロウソク、焼香炉の準備は万端です。
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冬場は、しっかりと着込んできてください。正味30分ですが、寒さは堪えます。
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夏場は事前の水分補給と日傘をお忘れなく。
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お足元が不安な方のために、折りたたみイスもあります。
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供物は浄土真宗と他宗ではやや違いがあります。宗旨、宗派、地域柄によっても様々ですが、経験に基づいてアドバイスさせていただきます。もちろん、ご寺院様にも念のためお尋ね下さい。
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供物を供えつける台や器、焼香炉は弊社が準備いたします。
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服装は建碑式のみなら平服を多くお見受けします。他の法事や納骨式を兼ねる場合は、略礼服や上着の着用がベターです。
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心配なのは当日の天候です。台風でも来ない限り、雨天荒天でも決行です。状況に応じて雨除け、日除けを兼ねて大型パラソルや簡易テントをご用意しますので安心してください。